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薬局実務実習日誌2010 in 原田薬局

「薬局実務実習」においては、第三者評価等によりその実務実習事前学習をはじめとする事前学習が十分に行われていると確認された薬学生が、薬局の社会的役割と責任を理解し、地域医療に参画できるようになるために、保険調剤、医薬品などの供給・管理、情報提供、健康相談、医療機関や地域との関わりについての基本的な知識、技能、態度を修得することを目標としている。

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はじめまして。
9/6より薬剤師の実習生として、こちらの原田薬局さんにてお世話になっております。

先日、とある高校にプールの水質検査に行ってきました。
pHを機械で測定したところ8.4でした。

添付してある画像は、試しにBTB溶液を加えてみたものです。
後で調べてみたところ、BTB溶液はpHが8.0以上では、ずっと同じ青色。どうやら振り切れちゃったようです。

この高校のように、セメント製のプールでは塩基性成分が溶け出しやすいそうです。
塩基性条件では塩素のパワーが弱まっちゃうので、その辺も考慮しながらプールを管理しなきゃいけません。

学校薬剤師は意外に奥が深いです。



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患者さんがOTC薬の入れ歯安定剤をお求めになったが手にしていたものは入れ歯用の歯磨き粉だった。
そばにいた医療事務員さんが気づかなければそのまま会計していた。

歯磨き粉も安定剤もチューブで箱に入ったよく似た見た目で間違いやすいので注意!

只今お薬の配達してます。

私は先生が昼食をとっているところを、ほとんど見たことがありません。

その謎が今日判明!

食事はいつも配達の途中に、車の中で済ませているそうです。
時間を有効に使うための工夫だそうです!

さすがですね☆
今日、処方せん待ちの患者さんがOTC薬を手にしてレジの前に来たので、会計をしていると...

いきなり「保険証忘れた」と薬局から出ていき車まで取りにいってしまった?

会計の途中、後ろにレジ待ちの患者さんが並んだままで。

しばらくすると保険証を手にちゃんと戻ってきたが、戻ってくるまで後ろで並んでいた他の患者さんには待ってもらい、自分もまさか会計の途中で出ていかれるとは思わなかったのでかなり驚いた。
今日は午後から、先日検査をしたプールに再びお邪魔しました。
先週いっぱいでプールの使用が終わり、塩素の供給をストップさせたようです。

今日は今シーズンのプール使用の後処理が目的です。(塩素は腐食性にはがあるので、そのままにしてると機具が錆びちゃいます。)
塩素の抜けたプールなんてもんは、まぁ無惨なもので...
わっさーっと藻が生い茂っております( ̄▽ ̄;)

初夏には、あんなにちやほやされていたのに...
ひぐらしの鳴くこの季節になると、もはや相手にすらされないという始末なんですね...
儚い命です(´;ω;`)

また来年もがんばるんだよ、と心の中でエールを送りながらも、後ろ髪を引かれる思いでプールを後にしました(/_;)
医薬品のPTP包装誤飲事故は目の不自由な人や認知症の患者さんが起こすというイメージがあったが意外にも自身で薬を管理している人が誤飲するらしい。

原因としてはまさか自分は誤飲などするわけがないという思い込み。

そしてまわりから「まだ薬飲んでないの?」という言葉に少なからずプレッシャーを感じて焦ってしまうらしい。



今日はCMCPの予製を作りました。
ロバキシンは顆粒剤であり、CMCPで使う他の散剤とは混合性が悪いので、2段分包します。

つぶの大きな顆粒剤は、ヘラに引っ掛かってしまうので、均一に撒くことにかなり手こずりました。

数十年後、もし自分が学生を指導する立場になったとしたら、きっとその頃には「あ~V字のやつですか?なんか教科書に載ってるの見たことありますぅ~。でも、あたし円盤式しか使ったことないですぅ~。」なんて学生に言われるんですかねf(^_^;

ヘラを上手く使えるようになれば、V字型の方がはやく分包できると思うんですが・・・
今日、患者さんから「サビオある?」と聞かれた。

サビオとは絆創膏のことで北海道では広く使われていて、もともとはスウェーデンの有名メーカーのことらしい。

しかも年配の人が使う古い言葉らしく、この薬局でも2年に1度聞くか聞かないかぐらいだと言われた。
今日は軟膏つぼにレスタミンコーワクリームを10gつめました。

10g用の軟膏つぼを使ったのですが、しっかりとエア抜きをしないとフタにべっとりとついてしまいます。
これじゃ患者さんからは信用してもらえませんね。

OSCEの時から軟膏剤は苦手でしたが、やっぱり何度やっても難しいですね。

つまり、何が言いたいのかと言いますと・・・

「軟膏をつめるのに難航した」という事です(>_<)ノ


おあとがよろしいようで・・・
簡易専用水道検査とはタンク(受水槽)を設置している建築物において、その施設が衛生的に機能しているか調べる検査のこと。

昔は屋上にタンクがある学校が多かったが最近は必要なしとされ、減っている。

しかし、タンクは災害時に貴重な水源となるらしい。必要と不必要は紙一重。
今日は服薬指導をやらせてもらいました。

結論から言うと、ダメダメでした~(T_T)

調剤薬局では、患者さんがすぐ目の前で待ってるわけですから、常に時間との勝負です。
病院実習の時のように、下調べやイメトレなんかやってるヒマはありません。

数十秒の間に処方せんや薬歴に目を通し、前回の処方薬との変化、相互作用、残薬の状況などを把握し、どういうアプローチで服薬指導をするかを考えなければなりません。

正直すごく難しいです。

学生に服薬指導をさせれるくらいヒマな時間帯に、それをOKしてくれるほどの間柄の患者さんがタイミング良~く現れるって事は、そうそうないです。

惜しい事をしました。次そのチャンスが来た時には、実りのあるものにしたいです。
ここの薬局はポイントカードを導入している。

今日はエラーがでてカードにポイントが加算されないトラブルがあったが新しいカードに変更でき事なきを得た。


今日は、調剤報酬の計算をしました。

調剤報酬は大きく分けて、

調剤技術料
薬剤料
薬学管理料
特定保険医療材料

から成り、これらの点数の合計を計算して請求点数を弾き出します。

パズルを組み合わせて行くような感覚で、楽しかったです。

今年の診療報酬改訂で、ジェネリック医薬品を使えば使うほど加算がとれるようになったそうです。

日本は先進諸国の中で、ジェネリック医薬品の普及率が非常に低い国ですが、今回の改訂でジェネリック医薬品がもっと世に浸透するようになればいいですね。
やはり講演は経験の差が出てくると思った。
ベテランは長ったらしく話し続けるのではなく、小学生に要点として「20歳になるまでタバコは吸わないこと」と「大人になっても悪い薬物には手を出さないこと」

この二つを覚えておくようにだけ伝え、わかりやすい言葉や軽快な話術で小学生達を引き付けた。

私ではとてもわかりやすく、短くまとめられない。




今日は「日用品の誤飲・誤食による中毒被害に対して、薬剤師はどのような手助けができるのか」について考えた。

私たちの身の回りには誤って摂取してしまうと、早急に処置をしなければ死亡してしまうほど毒性の高いものがたくさんある。

もし日用品の誤飲などが起きてしまった時、薬のスペシャリストである薬剤師はいったい何ができるだろうか?

まず最低条件として、地域の人から相談を受けた時には、すぐに対応できる体制を整えておかなければならないだろう。

例えば、「中毒対処マニュアル」のような書籍を薬局内においておく事や、中毒対処法のデータベースなどをインターネットのブックマーク登録しておく事などである。


更に言うならば、子供たちがよく誤飲を起こすもの(タバコなど)については、幼稚園や小学校の先生に対処方法などを情報提供し、「保健だより」に掲載してもらうなどの方法も考えられる。


調剤するだけの薬剤師の時代はもう終わりつつある。
薬剤師がいかに能動的に社会に貢献することが出来るかが、これからの薬剤師に求められてくる資質なんだと感じた。
工場見学で1番驚いたことは防虫対策だった。

大学で塵や埃を防ぐこと、無菌の重要性は学びはしたが防虫までは気付かなかった。

実際に玄関の電灯はLEDライトだったり、床にはホイホイ状の粘着シートの罠が仕掛けてあったり、と現場ならではの工夫がたくさんあった。
今日、患者さんに血液検査のデータを見せられ、「このLDLとHDLはどっちが善玉コレステロールで、どっちが悪玉コレステロールなん?」と聞かれました。

「LDLが悪玉と呼ばれるもので、HDLが善玉と呼ばれるものです。」と一応は答えたのですが、なんかモヤモヤしてます。

というのも、善玉コレステロールとか悪玉コレステロールとか呼ぶことに、私は賛成できないからです。
テレビの健康番組ではいかにも悪~い顔をしたLDLのキャラクターなんかを使って、極端なまでに視聴者の不安を煽っています。

そもそも悪玉コレステロールと呼ばれているLDLは、細胞膜の維持などに必要なコレステロールをせっせと末梢に運んで行ってくれているわけで、そこで不要になったコレステロールを肝臓へ回収してくるのがHDL、善玉コレステロールなわけです。
大事なのは両者のバランスですから、悪玉・善玉なんて表現は正しくないでしょうf^_^;


わかりやすく説明するためには、時に例え話なんかも交えて放送する必要もあるかとは思います。
しかし、何も知らない視聴者は放送内容をそのまま鵜呑みにしかねません。
そのことを十分に認識した上で、ただ面白おかしく放送するのではなく、責任を持って放送してほしいです。
今日は一斗缶のエタノールIP液を300mLずつペットボトル製のスプレー容器に20本小分けにした。

インフルエンザの時期には一日に200本を用意することもあるらしい。

通常常務の合間にしなければならないので効率よく行わなければならない。

突然ですが問題です(#^.^#)

一般的な料理酒には、少量の塩や酢が混ぜられています。なぜでしょう?


答えは後ほど・・・


原田薬局では近隣の大学に、消毒用エタノールIP液をスプレーボトルに小分けして販売してます。

この事は前回の記事に、もう一人の実習生が書きましたが、少しだけ補足をします。

まず、消毒用エタノールIP液のIPってなんでしょうか?

実はイソプロパノールの事なんです。
どうしてイソプロパノールなんかを混ぜているのかと言いますと、そこには税金のお話が関係してきます。

エタノールを薄めただけでは、例えそれが消毒を目的としたものであっても「お酒」と見なされてしまい、酒税がかかります。
しかし、イソプロパノールを添加することで酒税法における「お酒」とは見なされなくなるため、それだけ値段を安く抑えることができます。
イソプロパノールは安価で毒性が低く、消毒作用もあり、エタノールにもよく溶けるので混ぜるのに、もってこいな成分なわけです。

また、スプレーボトルに小分けする行為は、正式には「小分け製造」と呼ばれる行為です。
「小分け製造」は薬事法第12条第1項に規定する製造業の許可が必要になってきますので、誰でもできる行為じゃないことにも注意が必要です。



もうお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、冒頭のクイズの答えです。

前述の消毒用エタノールIP液と同様に、料理酒に添加されている塩や酢は、酒税を免れるためのものです。

料理酒ですから体に無害で、料理の味に影響の少ない塩や酢を使っているのでしょう。
「料理酒のほうが安いから、料理酒飲もう(゜▽゜)」なんて思ったら、ひどい目にあうのでやめましょう。
患者さんが「最近、指がつる」と訴えてきたら注意して朝につるかどうか聞く。

朝につるのなら、リウマチによる強張りかもしれないので詳しく情報を聞き出す。
今日はドーピングやスポーツファーマシストについて勉強しました。

私たちの身の回りにはドーピング防止規定違反になる成分を含んだものって、意外とたくさんあるんです。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、世界アンチドーピング機構によって発表されている禁止薬物のリストは全て成分名で書かれています。

実は、ここに大きな落とし穴があります!

例えば、興奮薬として禁止されているエフェドリンやストリキニーネ。
それらの成分が市販薬のパッケージの裏に書いてないからと言って、本当に信用していいんでしょうか?


葛根湯や小青竜湯なんかの漢方薬には麻黄が入っていますが、麻黄には禁止薬物のエフェドリンが含まれています。

また、胃薬なんかに入っている生薬のホミカには禁止薬物のストリキニーネが含まれています。

いずれの場合もパッケージにはエフェドリン、ストリキニーネなんて親切に書いてくれてません。
素人がパッケージを見ただけでは、まず分かりません。

何も知らずに使用して、競技成績の失効や競技資格の剥奪なんてことも十分にあります。

このような禁止薬物をうっかり使わないように、また禁止薬物を使わず上手に健康管理できるよう指導・助言したりするのが、スポーツファーマシストの主な任務です。

現在スポーツファーマシストの資格は、人気急上昇中らしいです。

興味がある方は是非(>_<)
サワイ製薬工場で見学したことを改めて見ると薬品の品質管理がいかに重要なことかわかる。

工場のGMPからシャーペンは芯の粉が落ちるので薬局では使用禁止だとか、汚染源は必ず人間なので手洗いの徹底で薬品の品質を些細なことから保つことが大切だと思った。
今日は、複合菌糸体発酵末を求めて来局された方がいらっしゃいました。

複合菌糸体発酵末と言われてもあまりピンときませんが、簡単に言うと霊芝やアガリクス、冬虫夏草などのキノコを原料とした健康食品のことです。

最近ではコンドロイチンやグルコサミン、セサミンなどの健康食品が注目されていますが、いつ患者さんに健康食品について聞かれてもいいように、薬剤師は日頃から医薬品以外の分野についても、勉強しておかなければならないのだなと思いました。
財団法人 日本医療機能評価機構の医療事故防止事業部では全国の登録された薬局からヒヤリ・ハット事例が送られる。

大学でも薬剤師の義務としてヒヤリ・ハットの報告は講義として受けるがこのような財団法人があることは知らなかった。薬局によって登録先は違うので要注意。
先日小学校で発表させてもらった薬物乱用防止講演の感想文を読みました。

なによりビックリしたのは、小学生の記憶力です。

45分間という長い講演時間の中で、サラッと口頭で言った内容までしっかりと記憶して感想文を書いていました。

子供たちは、大人にはない素晴らしい吸収力を持っています。
この能力を生かすも殺すも講演者次第です。

子供たちが食いつく話を要所要所に入れ込む事で、子供たちのハートをわしづかみにしましょう。

今現在、全国各地で行われている退屈な薬物乱用防止講演が、いつの日か面白い薬物乱用防止講演に変わる時が来たならば、未成年の喫煙率は大きく下がるでしょう。

僕は今日、子供たちの感想文を読んで、そう確信しました。

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